キャバクラの2店目は、駅前の反対側にあるビルに入っているキャバクラです。このキャバクラの入っているビルはごくごく普通のビルでした。どういう風にするかいろいろと考えて見たのですが、よくそのビルを観察してみると、いくつかのバーやキャバクラが中に入っているようです。そういった中で私が担当したキャバクラをより目立たせなくてはなりません。そこで私は大胆なことをしました。まず扉を大きく変えたのです。
キャバクラの扉とは最初は思えないような装飾豊かな物を利用しました。模様が入り、真っ白でドアノブもちょっと変わっています。重厚で、重みがあり、ちょっと時代遅れな印象もありますが、それがより受け入れられるような感じに仕上げてみたのです。ドアノブに手をかけるときにお店に入ってくる人たちがドキドキするような感じを演出してみました。これは大成功でした。初めてくるお客さんはこのドアのことだけで女の子と話ができてしまうという仕組みなのです。
キャバクラの中に入ると、まず目を引くのは全体的な雰囲気です。ロココ調にしてみたので、まずは照明を少し落とします。そのことでぐっと雰囲気が盛り上がるようになっています。そして、よく家具を見てみると、それぞれが年代物の家具で、いわゆるアンティークな雰囲気を出してみたのです。そういった調度品はすべてアンティーク屋さんで仕入れました。私はそういったアンティーク屋さんともコネがありますので、比較的安くそのような家具を手に入れることができました。
キャバクラは椅子やテーブルにもこだわりが必要です。そのお店ではベロアの高級なソファを利用しました。机はすべて大理石です。そして足に注目してください。すべて猫足になっているのです。こういった家具はなかなか日本では手に入れられませんが、ヨーロッパなどではこのような家具は比較的手にいれやすいので、そういったお店を回って買うようにしました。
キャバクラの内装というのはこういったイメージがとても大切です。店内はすべてこのようにロココ調にしましたので、重厚感が生まれます。駅前にあるラグジュアリーなキャバクラとはまったく違った雰囲気のお店ですし、そのキャバクラが入っているビルの中でもかなり特殊な内装だったので、とても話題になりお客さんもたくさん入るようになったのだそうです。